TOP MESSAGE

思いをつなぐ
～生産者へつなぐ、食卓へとつなぐ～
私達にしかできない「お客様のために」の
実現を目指して

株式会社一歩一歩 代表取締役　大谷 順一

これを読んでいる皆さんは一括りに「お客様のために」という言葉を聞いてどんな取り組みを思い浮かべますか？

私達にとって「お客様のために」とは、ただがむしゃらにお客様の声に応え続けることを指す言葉ではありません。お店に来ていただいたお客様に感動を与え、心を動かすことが出来て初めて「お客様のために」何かを成し遂げることができた、と考えています。
2007年の創業以来、私達はこの理念を大切にしながら「一歩一歩に出会えてよかった」「この街に一歩一歩があってよかった」と感じていただけるような会社作りを行ってきました。創業当初は小さな飲食店から始まったこの会社も、ありがたいことに飲食と小売りという2つの事業を展開しながら数十店舗を運営できるほどに大きくなりました。とはいえ、私たちが今日まで成長できたのは、たくさんの方に助けられたこと、何より私達を愛してくださるお客様に支えられたからに他なりません。その事実を改めて認識した時、私達がお客様のためにできることは何かを考えました。結果、「食の豊かさを繋いでいくこと」が私達の使命だと気付いたのです。

飲食店で提供される一つの料理。その裏側には、たくさんの想いが詰まっています。夜が明ける前に漁に出る漁師の方々、土からこだわり野菜を栽培する農家の方々、愛情を込めて家畜を育てる畜産農家の方々、伝統を継承し、真摯に酒と向き合う酒造の方々。こうした生産者の方々がいるからこそ、私たちはお客様の喜びのために日々営業ができています。ところが、生産者の方々はお客様の楽しげな表情を見たり、おいしいと喜ぶ声を聞いたりすることができません。だからこそ、こうした方々の想いをストーリーとして紡ぎ、お客様に伝えることが私たちのやるべきことだと考えています。また同時に、お客様の表情や声を生産者の方々へ届けることも、私たちの使命として欠かせないでしょう。

「思いをつなぐ～生産者へつなぐ、食卓へとつなぐ～」

一歩一歩が実現すべきビジョンはこの言葉に全て集約されています。「この街にこの店があってよかった」という店づくりを行なっていたとき、主役は店でした。しかし、豊かさをつなぐとき、主役は店ではなく一人一人のスタッフたちです。人が人を想い、ストーリーを紡ぎ、豊かさを届ける。そのストーリーはやがて生産者の方から街の方々の食卓にも届き、その先でお客様に感動を与え、心を動かすことも合わせて実現していくのではないでしょうか。
店づくりから街づくりへ。この壮大なビジョンに向かって大きな一歩を踏み出すためには、今これを読んでいるあなたの力が必要です。私達の理念に共感し、思いつないでいくための歩みを共に進めてくれる仲間と出会えるその時を私達は楽しみに待っています。